結婚式を挙げる、挙げないについての考察。
結婚式にまつわるこんなブログを読みました。
さて、この記事についての
感想を述べる前に、挙式、披露宴の実態はどうなっているのかを調べてみよう。
ブライダル総研による「結婚総合意識調査2015」(調査対象:婚姻時期が2013年4月~2014年3月の20~49歳の既婚者1498人、ネットによる回答)によれば、69%が結婚式を実施(実施決定含む)しているとのこと。
詳しくみていくと、
・挙式+披露宴・披露パーティ:58.9%
・挙式のみ:9.3%
・披露宴・披露パーティのみ:0.8%
総合すると、
・挙式は68.2%のカップルが行っている。
・披露宴+披露パーティは59.7%のカップルが行っている。
とのことだ。
私は「多いじゃん!」と思ってしまった。実感からすると、式なり披露宴なり行っている友人は半分くらいかな〜と思っていたので、これは意外な数字だった。新郎新婦の年齢や、バツあり・なし、地域性もあるのだろう(自分は都内在住)。
次に式を挙げた理由、挙げなかった理由の主なものをみていくと、
■式を挙げた主な理由
・親・親戚に感謝を伝えるため
・友人など親・親戚以外の方に感謝の気持ちを伝えるため
・親・親戚に喜んでもらうため
(出典:ブライダル総研「結婚式を挙げる理由は?-披露宴をしたカップル1000組の理由-」)
■式を挙げなかった主な理由
・費用を新生活に充てたい
・そもそも大勢に囲まれるイベントが苦手
・準備が大変
(出典:メディケア生命保険株式会社「イマドキの女子の結婚と結婚式に関する意識調査2016」)
それぞれの理由についてはほぼ想像通り。想定外だったのは、予想以上に「周囲への感謝の気持ち」を理由に挙げる人が多かったこと。私なんて「注目してもらえるし感動するし」てな感じの理由ももっと上位にあがってくると思ってたけど、みなさんしっかりしたお考えをお持ちなのね……(つД`)
前置きが長くなりましたが、このブログの著者が言うような
あんなもん女が見栄はるためにやってるだけだろ?
という「自己満足系」の理由は少ないのではないかと思います。
実のところは「自己満足のためよ、決まってるじゃん」という新婦がいる可能性は否めませんが、これまでたくさんの式に呼んでいただく機会で、確かにゲストのこと全然考えてないよね、という式には出席したことはないです。よくある2ch系の「結婚式」「修羅場」みたいなワードでググって引っかかってくるような内容の式に立ち会われてしまった人には「本当にご愁傷さまでした」と言うほか無いのだが、そんな式はあくまでごく一部だろう(ことを祈る)。
結婚式を挙げる人の多くが、自分たちのためでは無く、周りの人たちへの感謝の気持ちを式という形で表していることは、事実。
冷静に考えたら、汗水垂らして200日以上働いた給料を1日で使い切るなんて、狂気の沙汰かもしれないよ。だから「ブライダル業界の思うツボ」「年収分の費用をつぎ込むなんてアホらしい」と思うのは自由だが、例え、そうであると心の片隅で思っていたとしても、気づいたとしても、それ以上に「感謝」という気持ちが上回るのだと思います。
ですから、親や周囲が「式なんて挙げるより、新生活に使ってくれ」と言えば、式を挙げる必要はないな、とも思っています(「ちょっと祝福できないわ……」と周囲から思われている場合も含む)。
私はといえば、月並みですがやはり「感謝」と「心の区切り」を付けるために、何らかの規模の大小はあっても何らかの形で式を挙げたいと思っています。そして、結婚式に呼ばれるの大好きなので、みなさん、呼んで下さい(笑)