怒られやすい人。
世の中には、2通りの人間がいる。
怒られやすい人と、そうでない人だ。私は間違いなく前者である。
※この場合の「怒られる」は感情的に怒鳴る、とかではなく、理由があって注意を受けることを指す。
学生時代には親や先生に怒られる程度で、そりゃそうだよね、と納得して怒られていた。
社会人になり、どうやら同じミスを犯しても、みっちり怒られる人と、世間話のついでに忠告される程度の人がいると知った。
これに気ががついたのは、会社の総務部の後輩(女の子)に
「みなみさん、私怒られやすい人なんです。あんまり他の人より怒られるので上司に『何で私ばっかり?』って聞いたら『お前はそういう星の下に産まれてきたんだからしゃーない』って言われたんです。理不尽だと思いませんか?」
と愚痴を聞かされたから。
その時まで、そういう2通りの人がいるという考えはなかったのだが、意識してみると、確かに私の部署でも明確に怒られる人と怒られにくい人がいた。
同期は後者なので
「彼女はなんで私と同じミスしても怒られないのか?」
と常々謎であった。
理由の1つに、怒られて成長すると思われる人と、そうされると過剰に膨れるor落ち込んでしまうので、他のほうで導こうとされるのが挙げられると思う。また年とか性別とか関係なく、どうやらおどおどした態度にでてしまうと、相手を一層イライラさせてしまうから、というのも理由の1つだとわかった。
それがわかったので、まずはおどおどしないようにしているのだが、私にはあんまり効果がなく、今日もまた怒られてしまった。
でも、怒られるというのはとてもよいことでもある。
同じく会社に年配の女性がいるのだが、何かの折にすぐヒステリックスイッチが入ってしまう(しかも、いつどんな話題の時に入るのか全く予測不可能)ので、明らかに触らぬ神に祟りなし状態。みんななだめすかしてご機嫌取り。影で「ハァァ」「ヤレヤレ」とため息をつかれている始末である。こうなってしまうと、申し訳ないが人間おしまいだよなぁ、成長しないよなと思ってしまう。怒られる内が華、というのは本当だよなぁ。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
とは、かの山本五十六元帥の言葉だが、私の場合、褒められてない……でも、言えば動くと思ってもらえてるのは◎としよう。
言ってもらえるうちが花なのは間違いが無いと思うので、今日も甘んじて受け止めるのであります。