おばあちゃんと沐浴。
退院後10日ほど、実母がお手伝いに来てくれた。
これは最後の沐浴。母にとっても人生最後の沐浴になるだろうと思う。
とっても寂しかった。
いくつになっても、母は娘の心配をしてくれる。
娘の味方になってくれる。
辛いこと、悲しかったこと、泣きたくて泣きたくてぐっとこらえていたことがあったけど、母はすべてお見通しだった。
涙腺が決壊してどうしようもなかった。
母が心配するから、ずっとずっと言わないでいたけれど、もう隠すことができなかった。何もかも見通している母の前で、無防備になれない人などいるのだろうか。
辛かったら、いつでも実家に帰っておいでと言ってくれたこと、その言葉だけで、まだ私は踏ん張れるような気がする。
ありがとうお母さん。