著作権のこと。
外出自粛、休校が続く中、アナウンサーやタレントが行う絵本の読み聞かせ動画の配信を目にする機会も多くなりました。
絵本はいつ誰が読んでも、誰に読んでもらっても心が安らぐものです。ホッとします。
でも、中には著作権者に無許可で配信されている動画も多く見かけます。
読んであげているんだから、宣伝にもなるし、いいじゃないか、と軽く考えている人はこの記事を読んでほしい。
「好きだから」こそ思いとどまって。“愛ある”著作権侵害に悩む、絵本出版社の嘆き(BuzzFeed Japan)1歳の息子に見せるYouTubeの動画を探す時、…|dメニューニュース(NTTドコモ)
大人気の「だるまさん」シリーズでは、今は亡きかがくいさんが以下のようなことを伝えられていたという。
ブロンズ新社の絵本の「読み聞かせ動画配信」をお考えのみなさまへ - ブロンズ新社公式ブログ
正直、このご遺志は知りませんでした。
私も、以前は出版社の末席を汚していたので、このような許諾申請をたくさん受けてきました。
その度に、自分の担当作家さんに電話やメールで内容を伝え、確認をし、折り返し依頼者に返答をする、ということをたくさん繰り返します。
正直、繁忙期などにこんな依頼が来ると非常に手間になる。面倒だなと思ったことも一度や二度ではないです。しかし、これは作家や画家が有する権利。私たちが版元の人間が判断を下すことはできないし、ましてや無許可で利用するなど言語道断なこと。
作品を愛してくださるなら、その権利もきちんと理解したうえでたくさん触れ合ってほしいなと心から願います。