離婚した先輩と飲む。
週末、大学時代の先輩とご飯を食べた。
今年頭に離婚したばかりの先輩だ。
私は、その先輩の結婚式にも参列しており、元奥様とも仲良くしていたので、今回の話を聞いてとても残念に思った。
そんな先輩と一緒にご飯を食べました。
先輩はあいかわらずひょうひょうと、穏やかで、いつもどおりで、健康そうだった。
でも、私は今後のために、ふたつだけ聞いておかねばならない。
「なぜ離婚したのですか?」
「結婚生活において、何が大事だと思いますか?」
先輩は、穏やかに話してくれた。
直接の理由は2つ。
生活スタイルが合わなくなったこと、そして金銭感覚が違ったこと、ということだった。
前者については、仕事の都合で朝早く出社、比較的早めに帰宅、というスタイルになり、奥様の生活スタイルと異なった結果、顔を合わせることも少なくなってしまったからのようだった。またご実家を大切にされていたからか、そちらに頻繁に帰ることもあって、やっぱり、夫婦らしい生活ができなくなってしまったらしい。
後者については、生活費のほぼ一切を、先輩の給与でまかなっており、フリーランスで働く奥様の収入は、ほとんど奥様が使われていたそう。でも、働いているはずなのに、お金に窮している感じで、先輩は「なぜ?」と思うことも多々あったようだ。でもそのあたり、問い詰めたりはしなかったらしい。
どちらも結婚生活にとても大事なもの。
特に後者は、過去にも男性の先輩に「ひとつだけあげるなら、金銭感覚の一致」と断言されるほど、重要なことらしい。
離婚時には「婚姻期間中に夫婦が共同して形成してきた財産」は分与の対象になるから、やっぱり大切だ、うん。
先輩は傷心かと思いきや、さっぱりして元気な表情で、最後には新しく気になっている女性の話もしてくれた。
その表情は、少年のようで、何だか嬉しくなった。そして、今まで私にアドバイスをくださっていた先輩に、今度は私が「女ゴコロ」なるものをアドバイスする立場になろうとは、私もえらくなったものだなぁ(違)
最後はやっぱり普通に飲んで食べて、先輩がちょっと多めに払ってくれて、おしまい。安定の、いつもの流れ。
私にも先輩にも、明るい未来が待っていますように。