もう40代…の、シングルマザーみなみの日記。

男児2人と元気に暮らしています。

憲法記念日。

GWみなさんはどのように過ごされましたか?

 

ちなみに、5月3日は憲法記念日でしたね。

みんなが知ってることですが、1947年5月3日、現行の日本国憲法が施行された日です。ちなみに日本国憲法が公布された日は前年の1946年11月3日、文化の日ですね。これもみんなが知ってる一般教養ですが。

 

さて、私はとある機会で日本国憲法についてめちゃくちゃ調べる機会をいただきまして、今、この時代に大変ありがたいことだなぁと思います。

安倍首相は改憲が悲願だそうですが、いざ国民投票となった時、以前の私ならどうしていたかと、背中が薄ら寒くなります。日本国憲法が何条から構成されているかさえしらず、そもそも憲法が制定された背景も、憲法に込められた意義も意味も、露ほど知らずにいたからです。

それを知らずに、護憲?改憲?と単純な二項対立で考えることの恐ろしさが、少しは理解できたような気がします。

 

そもそも、国民が憲法を守らなくてはならないと思ってました。そう思っている人は、とても多いのではないでしょうか。

 それは違うと、私は思います。

 

憲法を守らなくてはならないのは国家(具体的には法律を制定する国会)です。

憲法は国家の暴走から国民を守るためにあります。

 

これについては、異論の余地を残していて、新聞社によっては「国民も憲法守らなくちゃいけないよ。だって決めたのは国民だから」という主張もあります。でも、私は原則、国が守るべきが憲法、国民が守るべきは法律、だと思ってます。

 

仮に国会で「日本は戦争に参加します!」と意気込んで、「国家総動員法発令!」とならないのは、憲法の基本理念に反するからです。国民は憲法に守られている側面があるからです。

しかし、70年の時を経て、制定当時と現在とで、大きく世情は変化したのもまた事実。

 

例えば、夫婦別姓について:

2015年に、夫婦同姓を強いるのは憲法違反ではないか、訴訟に対して、最高裁は「夫婦同姓は合憲」という判断を下しました。

具体的にいうと、「夫婦同姓か別姓かは、個人の自由じゃん!なのに"同性じゃないとダメとか規定してる民法憲法違反じゃ無いの?"」という主張があったわけですが、それに対し、最高裁夫婦別姓を認めなかったのです。

詳しくはここみてね:時論公論 「"夫婦同姓は合憲" 最高裁判決」 | 時論公論 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス

個人的にはね、は?なんで認めらんないの?【゚Д゚】って思うわけですよ。

事実、15人の裁判官のうち10人が(夫婦同姓を)「合憲」としたが、その一方で、女性裁判官3人を含む5人が「違憲」という意見を表明した、つまり(姓を変えることが多い当事者の)女性裁判官3人が「民法違憲」っていってるんですよ。何なんですかね、個人の自由でいいじゃないですか。本当に。男性裁判官には、この気持ちが絶対わかんないんだろうな……と邪推。

 

じゃ、憲法24条第1項の

婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

と言う条項のままだと、同性愛者の人が婚姻関係を結べないのか、否か。

安倍首相はこのようなことをいっていますね。

安倍首相「同性婚は現憲法で想定されていない」 法律家やLGBT支援者から異論も

ふむふむ、70年前は、同性婚というもの自体が想定されていなかったと。

 

また憲法9条などは、自衛隊南スーダン派遣などをみると、その実際に即していない(自衛隊派遣は違憲である)ことが明白ですが、その実体に即し「じゃ、自衛隊を派遣してもいいよ〜」という風に変えてよいものなのかどうか。

違憲状態であることは明かなのに、理想ばっか書いてある条文でいいのか、という主張があります。

覆水盆に返らずという諺があるように、1度条文を変えたら、もう元には戻らない、現実に即すことが重要ではなく、崇高な理想を掲げて、その理想にそう国になることを目指すものである、憲法とはそもそも理想を掲げるものであるのだから、とおっしゃる憲法学者の人もいらっしゃいます。

 

改正、護憲、双方の意見に一理はあると思います。

 

憲法が国民を守るために、どのように作用しているから、今一度考えてから、憲法改正について考えて欲しいなと思います。

 

久しぶりにまじめな投稿でしたw