造形作家の友人に、「みなみにちょっとアイデアもらいたいことがあるんだけど」と連絡をもらったのが6月。
「みなみはさ、お年寄り受けいいでしょ?」
(確かにお年寄り受け良いけど、なぜ知ってる……?)「う、うん」
「今度オレさ、被災地で仮設住宅にすむ高齢者の人とワークショップすることになったんだよね。でもあんまりアイデア浮かばなくって……もし良いアイデアあったら教えて欲しい」
ということで、仕事の合間につらつらと思いついたことを考えて伝えたのが6月。
※もちろん、お年寄り受けがいいからと言うのは建て前の理由(笑)
当時彼に渡したアイデアメモには、
・高齢者にカメラを持たせて写真を取ってきてもらい、写真展をする
・地域カルタを作って遊ぶ
・盆踊りの櫓をみんなで作ってそれを囲んで踊る
・流しそうめんをみんなで食べる
みたいなコトが書いてあった。
それから3ヶ月。
先日
「みなみ、オレ賞取ったよ!」という電話が。
どうやら、私のアイデアメモの中の「盆踊り」にヒントを得て、「祭」って面白そうだな。みんなで祭りの中心になるオブジェを作ろうということになり、そのプロジェクトとできあがったオブジェが、賞をとったらしい。テレビ取材も入ったとか、ネットニュースにも取り上げられたとか。
オブジェは地域の美術館でも展示されるみたい。
私なんで、思いついたことをサササッと打ち込んで彼に渡しただけなのに、こんなに喜んでもらえるイベントになったことがことのほか嬉しく、わざわざ電話で受賞を伝えてくれた友人にも心から感謝。
どんなところで、何が役に立つかわからないけれど、小さなお願いでも真摯に対応していると、自分の喜びになって返ってくるんだなと改めて思い知る。
いいきっかけと、嬉しい報告、ありがとう。
被災地の方に喜んでもらえて、本当にうれしいです。