男と女の関係なんて、かくも危うきもの、という話。

仕事で1時間以上かかる場所へ打ち合わせに行くことになったので、電車の中の暇な時間、男友達にLINEを送ってみたら即効返事が来てびびった。
お前ちゃんと仕事しとるんか……（って、自分もたいがいだが）。

よく考えたら、彼はサラリーマンじゃなくて研究者だった。

仲間内では未来のノーベル賞を期待されている（大真面目に）という、若手有望株らしい。
30歳、まだまだ若い。
超絶頭がよく、会社経営も研究もできるし、西麻布の高級マンションに住んでるけど、女性にはモテない。私は彼のこと尊敬してるから好きなんだけどね。

彼の家に遊びに行ったことも、高級ワインを振る舞ってもらったことも、危うく身体の関係を持ちそうになったこともあったけど、結局は普通の男友達にもどって現在に至る。

あの時私が女の子の日じゃなかったら、結構今の関係とは違っていたはず……。
ま、その日Hしなかったから、「付き合った男性以外とはHしない」という矜恃がギリ保たれてるわけだけど。
「こいつとはHしても付き合えないんだから」と、あの夜神様が気を利かせてくれたのかもしれないなーと密かに信じていたりする。

男と女の関係なんて、かくも危うきもの。