彼女が結婚したがってる話。

恋愛と結婚に迷走中の女友だちから相談を受けている。
今、私の周りで彼女ほど結婚願望が強い人を知らない、というくらい、相手がいれば明日にでも結婚したがっている。

あ、いや、相手はいるんです……。

 その相手は、私も同席していた合コンで知り合った2つ年上の男性。
アラサー同士だし、メールもマメだし、優しいらしいし、私も「よかったねー」なんて喜んでいたんだけど、そんなスムーズに結婚はできないらしい。
なんでも長男だから将来地元に帰らないといけないし、毎週彼母から電話が来てるらしいし、後ろ向きな発言が多いし、いっしょにいてつまらないそうだ。
彼女曰く、地元に帰って仕事があるかわかんないし、マザコン疑惑があるし、デートして気持ちが盛り上がらないし……。
エッチしたらもしかして愛情が増すかも？と思っていたらしいけど、
「だめだった」
らしい。

そんなの、別れたらいいじゃん！
と思うけど、年齢的にキープしておきたいそうで、今も交際継続中。
でもそんな状態だから、彼氏ができても合コンに行くし、今彼より良い人がいれば、即効で乗り換えると思う。

ちなみに、彼女が今でも好きなのは、１つ前の元カレ。
この元カレも私はよく知っているんだけど、彼女とは海外転勤が理由で別れている。誰にでも愛想が良くて、元カノ（彼女）自分のことを心の底ではまだ好いてくれていることをよく知っていて、「海外だけど、遊びにきなよー」とか、ほーんと自然に言っちゃうから罪深い。
当の彼女も、こんな思わせぶりなメールに心を乱しまくっているし。
「まだ気になっちゃう自分が悪い」
とか思い込んで余計傷ついてるし。

うーむ。
活字にすると彼女典型的な「だめんず」だなぁ。身も蓋もない表現になってしまってごめんなさい（自分の文才がないだけかもしれない）

でもね、「だめんず」な彼女の一つ一つの行動や感情を、否定する気には全然ならない自分がいる。
彼女は自分の将来が不安で、自分の気持ちに正直なだけだと思う。
気持ちを切り替えて前だけを見ればいいんだろうけど、「今」は、過去と未来の絶え間ないつながりの中にだけ刹那に存在するのであって、過去は切っても切れないもの。

「だよねー」
「わかるー」
っていう台詞は女子会の常套句なのだろうけど、自分もそんな「共感」の言葉しかかけられていないことに気がつく。
いや、それだけじゃないし、アドバイスもしているつもりだけど、少なからず彼女に共感できなくちゃ、相談になんて乗れない。

しっかし、普段は仕事もできるし、おだやかで聡明な彼女だけど、結婚に関してこんなに焦りをみせるとは思わなかった。
私は彼女が大好きだから、頼られるのはうれしいし、しょうがないなーと思っていても、彼女には幸せになって欲しい。

私のように内心けっこう焦ってるけど、周りには「みなみは結構願望ないんでしょ？」となどと勘違いされるタイプとは違って、わかりやすい女性のほうがお得なのか？
……自分、めんどくせぇ（苦笑）